新劇ヱヴァンゲリヲンは旧劇エヴァのキャラを救う物語であって、おまえらを旧劇トラウマから救う物語じゃない

タイトルで言いたいことすべて言ってしまった気がする。


ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 特装版 [DVD]

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 特装版 [DVD]

新劇に「これはエヴァじゃない!!」と怒ってる人はたくさんいるけど、それはお門違いなんですよ。
あれは旧劇で幸せになれなかったキャラクターたちを救済する物語なんですよ。傷ついてばかりだったシンジを、アスカを、レイを、今度こそ幸せにしてあげるための物語なんですよ。
別に旧劇のトラウマから這い上がれない人たちを救うための物語じゃないんですよ。

旧劇から十数年、数多の視聴者がシンジたちを救おうとしましたよ。二次創作という形で。
視聴者達が必死に叶えようとしたことを、公式がやらかしただけの話なんですよ。
だから、旧劇でトラウマを負った人たちは、救いを新劇に求めちゃいけないんですよ。
おk?

ここからは私の考えではなくて、昔どこかで見た批評の話(どこだか思い出せない)です。

・新劇と旧劇の違いは、『周囲の大人たちがシンジにやさしいか否か』の一点のみ。シンジの性格は旧劇と同じ
・周囲の大人がまともなだけで、シンジはあんなにまっすぐになる。
・そこには救いが生まれる
・これまで数多の二次創作が目指した救いを、大人の性格をやや変更するだけで成し遂げた公式パねぇ

私はおおむねこれに同意です。


しかし、新劇ではシンジとレイが急接近しているのが不安。
旧劇では、最終的に母親から自立して、母親の影がない女の子=アスカと向き合ったのに、
新劇では今のところレイの比重が大きいから。

新劇では、レイ=心地よい母胎の象徴に抱かれたまま、自立せずに終わってしまうんだろうか?
新劇ではそれを幸せとして描くんだろうか?
それは、さすがに退化ではないか?